ゴミ屋敷・強迫性障害

ゴミ屋敷・強迫性障害

「食べたゴミを捨てられない」「モノを溜めこんでしまう」と悩みを抱えている方がいます。

ゴミ部屋になってしまう原因に、「強迫性障害」という病気があります。

症状はうつ病に似ていて、100人中2人はいると言われており、強迫性障害は本人では気づかないことも多いです。

どういった症状なのか?

強迫性障害の特徴は、物事を確認する回数が異常に多いことです。

例えば、
・玄関のカギを閉めたのかを何回も確認してしまう
・書類を何度チェックしても不安になる

ゴミ部屋になってしまう原因としては、
・捨てた後に困るかもしれない
・取り返しのつかないことになるかもしれない

以上のように不安になり、捨てられないケースがあります。

「ゴミ袋に入れて捨てる」と決めても、いざ捨てようとすると悩んでしまい、ゴミ袋からすべて出してもう一度確認してしまう状態もあります。

繰り返しの確認に疲れて、「もう捨てずに残しておこう」と考えてしまうのかもしれません。

また、「不要なモノだから捨てる」という判断ができない収集強迫があります。

ゴミ捨て場や近所から拾ってきてしまうのも、収集強迫の可能性があります。

60代女性の部屋を片づけたとき

強迫性障害を知り、モノを捨てられない原因に関係しているように感じました。

それは、60代のお客様の部屋を片づけたときのお話です。

「もう私だけではどうすることもできないので、助けてほしい」と、片づけの相談がありました。

現地に行き、部屋を確認してみると、数えきれないほどのモノとゴミ。

明らかに捨てる作業をしないと住めない状態でした。

お客様と一緒に不要なモノをゴミ袋に入れていき、20袋以上にもなりました。

「後はゴミ収集所へ捨てるだけですね」と安心して、その日の仕事を終えました。

次の日・・・

ゴミ袋に入れたはずのゴミが、床に広がっていました

当時は、強迫性障害という知識がなかったため、「これじゃあ、昨日片づけをした意味がないです」と強い口調で伝えました。

お客様は「分かってはいるんですけど・・」と言いながらも、結局は捨てることができませんでした。

今になって思うと「もう少し良い伝え方ができたのではないか?」と感じています。

ゴミ部屋で悩みを抱えている家族も、同じような経験があると思います。

ここで、強迫性障害の特徴を確認しておきます。

・今まで出たゴミを溜めこまないと気がすまない
・ゴミ袋の中身を何度も出して確認をしてしまう
・不要なモノだから捨てるという判断ができない

部屋を片づけられない原因としては、納得のできる症状です。

強迫性障害を克服するには?

すべての方が、ゴミ部屋=強迫性障害ではないため、一つの可能性として考えてください。

強迫性障害になる人の考え方に、「物事を完璧に達成したい」という一つの特徴があります。

「失敗するのは悪いこと」「怒られたら終わりだ」など、少しでも自分にミスがあると責めてしまいがちです。

その結果、「失敗するのが怖い」「一回も怒られないようにしよう」と、不安な感情が溜まってしまいます。

強迫性障害の治療法は、「行動療法・森田療法・フォーカシング・薬物療法」などがあります。

興味がある方は調べてみてください。

ゴミ部屋で悩みを抱える家族の方へ

片付けで悩みを抱えるのは、家族も同じです。

まずは、精神病は見た目では気づきにくいことを理解しておきましょう。

足を骨折している相手に、「頑張って走りなさい」とは言わないはずです。

精神病も目には見えないだけで、骨折のような大けがをしているかもしれません

部屋の状態や言葉など、普段と違う状態の場合は、「もしかしたら・・」という考えを持ちましょう。

ゴミ屋敷は外からみると「汚い」という結果しか見えませんが、必ず原因があります。

ゴミ部屋の悩み


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