常に部屋をキレイに保つには、収納棚の使い方が重要です。
「収納棚を有効に活用している人」と「活用していない人」では、
部屋の状態も大きく変わってきます。
収納棚は、モノが整頓されていれば良いわけではなく、
必要なモノをすぐに取り出せるように収納する必要があります。
「モノを整頓したのに、すぐにごちゃごちゃに戻ってしまった」と悩んでいる方も多いです。
一つの原因は、「モノの取り出しから戻すまでの動作が多い」からです。
例えば、紙を切るのにハサミが必要になりました。
ハサミの場所が、
1、テーブルの上にハサミがある
2、引き出しの中にハサミを入れてある
3、引き出しの箱の中にハサミを入れてある
3つのパターンの場合、ハサミの取り出しから戻すまでの動作を考えてみます。
1「テーブルの上にハサミがある」
「テーブルのハサミを取る→テーブルにハサミを戻す」まで
2回の動作が必要です。
2「引き出しの中にハサミを入れてある」
「引き出しを開ける→ハサミを取り出す→引き出しを閉める→使い終わり引き出しを開ける→ハサミを戻す→引き出しを閉める」まで
6回の動作が必要です。
3「引き出しの箱の中にハサミを入れてある」
「引き出しを開ける→中にある箱を開ける→ハサミを取り出す→箱を閉める→引き出しを閉める→
使い終わり引き出しを開ける→箱を開ける→ハサミを戻す→箱を閉める→引き出しを閉める」まで10回の動作が必要です。
「モノを戻すまでの動作」を数えると、3の場合は、10回の動作がハサミを使うときには必要となります。
これでは、元の場所に戻すのが面倒になってしまいます。
しかし、1のようにすべてのモノを外に出していたら、何があるのか分からなくなって、
部屋が散らかってしまいます。
そのため、「使用頻度が多いモノほど動作を少なくすること」が大切になります。
毎日のように使用するモノなら、1の「モノを戻すまで2回の動作」を意識してみましょう。
扇風機やファンヒーターなど季節によって使用するモノは、動作が多くなっても問題ありません。収納棚の奥に入れてしまいましょう。
部屋がすぐに散らかってしまう場合は、「使用頻度に合わせてモノが適切な場所に置かれているか?」を意識するだけで、日常生活でムダな動作が少なくなります。
ハサミを例にしましたが、すべてのモノに共通しています。
服の場合は、毎日のように着る服はハンガーにかけましょう。
あまり着ない服は、動作が多くなってしまう引き出しに入れます。
上段、中段、下段の収納棚がある場合は、使用しやすい順番は「中段→下段→上段」になります。